インプラント

インプラント治療後はいつから噛める?食事開始のタイミングと気を付けたいこと

インプラント治療を受けたあとは、「いつから噛んでも大丈夫?」「どんな食事ならOK?」といった疑問や不安を抱く患者様が多くいます。
人工歯根がしっかりと顎の骨に結合するまでには時間がかかるため、焦らず段階を踏んで回復を目指すことが大切です。また、食事のタイミングや食材の選び方次第で、インプラントの安定性や長期的な健康にも影響を及ぼします。
今回は、インプラント後に「噛む」ことが可能になるまでの流れや、注意すべき食生活・生活習慣について解説します。

 

1. インプラント治療後はいつから噛めるようになる?

インプラントは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込む治療法です。この人工歯根が骨としっかり結合する「治癒期間」が過ぎてから、噛む機能の回復を目指します。
 

①手術当日~翌日

手術直後は出血や腫れが見られることがあり、噛むことはできるだけ避けましょう。この時期は、インプラント周囲の傷口の治癒を待つことが優先されます。

②1週間前後

抜糸を行う時期です。痛みや腫れが落ち着いてきても、インプラントはまだ骨と結合していないため、食事はやわらかいものを片側でそっと摂る必要があります。

③1~6ヶ月

骨との結合(オッセオインテグレーション)が進み始める時期です。個人差がありますが、期間は一般的に上顎なら6カ月、下顎なら3か月程かかります。

④3~6ヶ月

多くのケースでこの時期に仮歯を入れて見た目や噛み合わせを調整します。仮歯が入ると食事は通常通り食べられるようになります。順調に経過すれば、その後に最終的な人工歯(上部構造)を装着します。

インプラントは段階的な治癒が必要となるため、数ヶ月かけて丁寧に段階を踏む必要があります。
 
 

2. インプラント治療後の食事はいつから再開できる?

インプラント手術後の食事は、治癒の妨げにならないように慎重に進めることが重要です。術後は刺激の少ない食材を選び、徐々に通常の食事へ戻すのが基本です。

 

① 当日〜3日

少数の歯の手術であれば、通常通り食事をしていただくことも可能です。手術部位に過度な負担が生じないように注意が必要です。
多数歯の場合は、スープやゼリー、ヨーグルト、ポタージュなど、口に優しく噛む必要のない食材が食べやすいかもしれません。

②術後4日~1週間

ナッツ類やせんべいなどの硬いもの、ガムやグミ、キャラメルなど粘着性の高いもの、アルコールなどはできるだけ避けた方が良いです。縫合した糸がからまる場合があるので、なるべく反対側でそっと噛むようにしましょう。

③術後1週間以降

抜歯後は経過が順調で、歯科医師の許可があれば通常の食事へ近づけることが可能です。とはいえ、「硬い」「粘る」「歯にくっつく」食品は、インプラントの安定を妨げる恐れがあるため控えましょう。

治癒の進行状況によっては食事制限が長引く場合もあるため、定期的な診察と相談が欠かせません。焦らず段階的に進めていくことが、インプラントの成功に繋がります。

 
 

3. インプラント治療後に気を付けたい生活習慣とセルフケア

インプラントを長く使用するためには、日々の生活習慣とセルフケアが非常に重要です。術後の炎症やトラブルを防ぐには、いくつかの基本的なポイントを守る必要があります。

①喫煙の影響

喫煙は血流を悪化させ、インプラント周囲の治癒を妨げます。また、骨と人工歯根の結合が不完全になりやすいため、術後はできるだけ禁煙をすることが望ましいです。

②定期的な通院

インプラントは天然歯と違い、異常があっても痛みを感じにくいことがあります。数ヶ月ごとの定期検診で、歯周ポケットのチェックやクリーニングを受けることが予防に繋がります。

③適切な歯磨き

インプラント周囲の歯ぐきに汚れが溜まると「インプラント周囲炎」になるリスクがあります。インプラント専用の歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを活用しましょう。

④噛みしめ・食いしばりの癖に注意

強い力が加わることでインプラントに過剰な負荷がかかり、人工歯の破損や周囲骨への影響が懸念されます。マウスピースを就寝時に使うことも有効です。

⑤口腔内を乾燥させない

口腔内が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなります。水分を意識して摂取し、唾液の分泌を促すよう心がけましょう。
 
インプラントはセルフケアと生活習慣によって寿命が変わることもあるため、普段から丁寧なケアを継続することが求められます。
 
 

4. 新潟市南区の歯医者 大通り歯科のインプラント治療

新潟市南区の歯医者 大通り歯科では、「一度入れたインプラントが生涯機能し続けられるように」というコンセプトのもと、患者様が安心してインプラント治療を受けられる環境づくりに努めています。

インプラント治療は「入れて終わり」ではありません。
大通り歯科では、患者様がインプラントを長く快適に使用できるよう、日常のセルフケアのアドバイスや定期的なメインテナンスを行っています。

また、インプラントを維持するだけでなく、口腔内全体の健康を保つお手伝いも大切にしています。
入れ歯でうまく噛めずに諦めていた方も、インプラントで再びおいしく食事を楽しむ喜びを取り戻していただけるようサポートします。

新潟市南区の歯医者 大通り歯科はインプラント治療を通じて、患者様の笑顔と健康を生涯にわたって守るお手伝いをさせていただきます。
入れ歯やブリッジ、インプラント治療で迷われている方、インプラントの不具合でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

▼大通り歯科のインプラント治療(※インプラントページへのリンクを挿入します)

インプラント

 
 

まとめ

インプラントは「すぐに噛めるようになる」治療ではなく、術後の経過観察と段階的な食事の再開、そして日々のケアが必要です。術後はやわらかい食事から始め、無理な負荷をかけず、定期的な検診とセルフケアを怠らないことで、トラブルを未然に防ぐことが期待できます。

新潟市でインプラント治療をご検討中の方は、大通り歯科までぜひご相談ください。
 

監修:大通り歯科
院長 渡部 平馬
略歴
平成21年3月新潟大学歯学部 卒業
平成22年3月新潟大学医歯学総合病院臨床研修 修了
平成22年4月新潟県上越市きたしろ歯科診療所 勤務
平成26年3月新潟大学医歯学総合研究科博士課程 修了
平成26年3月新潟大学医歯学総合研究科博士課程 修了
平成27年大通り歯科 開院
平成28年T&Eインプラントコース 修了
平成29年Dr.弘岡 歯周病学コース 修了
平成30年YDO 歯内療法学コース 修了
令和2年PHIJ ベーシックコース 修了
令和3年筒井塾 咬合療法コース 修了
令和4年筒井塾 矯正ベーシックコース 修了
令和5年Myobrace system 導入
姿勢マスター講座 修了
令和6年DABSベーシックコース 修了
DABS小児矯正コース 修了

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