「インプラントを長持ちさせるにはどうすれば良いの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
インプラントは失った歯を補う選択肢の一つとして注目されていますが、長期間使用するためには適切なメインテナンスが欠かせません。
今回は、インプラントを長期間使用するために必要な歯科医院でのメインテナンスの重要性、その通院頻度、自宅でのセルフケアについて詳しく解説します。
1. 歯医者でのインプラントメインテナンスが重要な理由
インプラントは、見た目や機能が天然歯に近づけることを目指したものですが、その維持には適切なケアが欠かせません。メインテナンスを怠ると、インプラント周囲の組織や骨に悪影響を及ぼす可能性があります。
<メインテナンスが重要な理由>
①インプラント周囲炎を予防するため
インプラントの周囲に炎症が発生すると、歯茎の腫れや出血、痛みを引き起こします。これを放置すると周囲組織に炎症が広がり、最悪の場合、インプラントが脱落するリスクもあります。
➁インプラントの寿命を延ばすため
天然歯と異なり、インプラントには歯周病菌への自然防御機能がないため、より丁寧なケアが必要です。適切なメインテナンスを継続することで、インプラントを長期間にわたって使用できる可能性が高まります。
➂口腔内全体の健康を守るため
インプラントを失うことで、他の歯や歯茎にも影響が及ぶ場合があります。健康な口腔内環境を維持することは、食事を楽しむためだけでなく、全身の健康にもつながります。
歯医者での定期的なメインテナンスを受けることで、これらのリスクを未然に防ぎ、インプラントを快適に使用し続けられます。
2. インプラントのメインテナンスで歯医者に通院する頻度
インプラントを長持ちさせるためには、歯科医院での定期的なメインテナンスが欠かせません。歯科医師による専門的なケアは、自宅でのセルフケアでは届かない部分を補います。
<通院の頻度>
一般的に、インプラント治療後は3~6ヶ月ごとの検診が推奨されます。ただし、患者さんのお口の状態やインプラントの数に応じて、歯科医師が適切な通院頻度を判断します。
<検診の内容>
①インプラントの状態チェック
インプラントが正しく固定されているか、周囲の歯茎や骨の健康状態が変化していないかを確認します。
②歯垢や歯石の除去
インプラントは天然歯と同じように歯垢や歯石が付着します。専門的なクリーニングで歯垢や歯石をしっかり除去します。
③噛み合わせの調整
インプラント含め経年的に口腔内の噛み合わせは変化するため、必要に応じて調整が必要です。
定期的にメインテナンス時には、歯科衛生士によるセルフケアの指導も受けられます。問題が発生する前に予防することで、インプラントをより長持ちさせることが期待できます。
3. 自宅でできるインプラントのお手入れ方法
インプラントの健康を維持するには、日々のセルフケアも重要です。
歯科医院でのメインテナンスと併せて、自宅でも適切なお手入れを行いましょう。
①歯ブラシの選び方や磨き方を工夫
天然歯と同様に、インプラント周囲の清掃が重要です。
柔らかい毛先の歯ブラシを使用し、インプラント周囲を丁寧に磨きます。歯茎との境目を意識しながら、力を入れすぎないように注意してください。また、歯磨き粉は低研磨性(ざらざらしていない)のものを選びましょう。全ての天然歯がインプラントに置き換わっている場合はフッ化物が含まれていないものでも構いませんが、まだ天然歯が残っている場合には、天然歯のむし歯予防のためにフッ化物含有の歯磨き粉を選択しましょう。フッ化物がインプラントを腐食させるという報告がありますが、家庭で使用する歯磨き粉ではそのような影響はありませんので心配いりません。
➁補助清掃器具の活用
デンタルフロス・インターデンタルブラシ(歯間ブラシ):インプラントと隣接する歯の間を清掃します。
ワンタフトブラシ:インプラント周囲の隙間を効率的に清掃できます。
➂規則的な生活習慣
生活習慣もインプラントの健康に影響を与えます。バランスの取れた食事や十分な睡眠を心がけましょう。
日々のセルフケアを続けることで、インプラントの健康維持だけでなく、口腔内全体の健康を保つ助けにもなります。
4. 新潟市南区の歯医者 大通り歯科のインプラント治療
新潟市南区の歯医者 大通り歯科では、「一度入れたインプラントが生涯機能し続けられるように」というコンセプトのもと、患者さんが安心してインプラント治療を受けられる環境づくりに努めています。
インプラント治療は「入れて終わり」ではありません。
大通り歯科では、患者さんがインプラントを長く快適に使用できるよう、日常のセルフケアのアドバイスや定期的なメインテナンスを行っています。
また、インプラントを維持するだけでなく、口腔内全体の健康を保つお手伝いも大切にしています。
入れ歯でうまく噛めずに諦めていた方も、インプラントで再びおいしく食事を楽しむ喜びを取り戻していただけるようサポートします。
まとめ
インプラントの定期メインテナンスを受診することで、長期間使用することができます。
適切なセルフケアと歯科医院での定期的な診察を組み合わせることで、インプラントの寿命を延ばし、口腔内の健康を保つことが可能です。
特に、インプラント周囲炎の予防や噛み合わせの調整は、歯科医師の診察にお任せするのが良いでしょう。
新潟市南区の歯医者 大通り歯科はインプラント治療を通じて、患者さんの笑顔と健康を生涯にわたって守るお手伝いをさせていただきます。
入れ歯やブリッジ、インプラント治療で迷われている方、インプラントの不具合でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
監修:大通り歯科
院長 渡部 平馬
略歴
平成21年3月新潟大学歯学部 卒業
平成22年3月新潟大学医歯学総合病院臨床研修 修了
平成22年4月新潟県上越市きたしろ歯科診療所 勤務
平成26年3月新潟大学医歯学総合研究科博士課程 修了
平成26年3月新潟大学医歯学総合研究科博士課程 修了
平成27年大通り歯科 開院
平成28年T&Eインプラントコース 修了
平成29年Dr.弘岡 歯周病学コース 修了
平成30年YDO 歯内療法学コース 修了
令和2年PHIJ ベーシックコース 修了
令和3年筒井塾 咬合療法コース 修了
令和4年筒井塾 矯正ベーシックコース 修了
令和5年Myobrace system 導入
姿勢マスター講座 修了
令和6年DABSベーシックコース 修了
DABS小児矯正コース 修了
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