インビザラインは、透明で目立ちにくい設計のマウスピースを使用し、歯並びの改善を目指す矯正方法です。取り外しが可能で、見た目に配慮しやすいため、大人の患者様に検討されることがあります。ただし、インビザラインは装置の着脱ができる分、どれくらいの時間装着するかが治療の進み方に影響することがあります。装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、治療期間が長くなる場合があります。今回は、インビザライン矯正で推奨される装着時間や、時間を守れなかった場合に考えられる影響、そして無理なく続けやすくするためのコツについて解説します。
1. インビザライン矯正で装着時間は何時間必要?
インビザライン矯正では、1日22時間以上の装着が基本とされています。治療の種類や進行具合によって多少の個人差はありますが、多くの場合の目安は1日22時間程度です。これは、1日のうち食事や歯磨きなど装置を外す時間を除き、ほぼ1日中マウスピースを装着して過ごすことが求められます。
①1日22時間の装着が基本
インビザライン公式でも推奨されているのが、1日22時間の装着です。この時間を守ることで、歯の移動が計画通りに進む可能性が高まります。
装着したらチューイー(チューブ)を装着後3日間は10分、4日目以降は5分噛んでフィットさせます。
➁外すのは「食事」と「歯磨き」のみが基本
マウスピースは取り外しができるため、つい長時間外してしまうこともありますが、外してよいのは基本的に「食事」と「歯磨き」のときのみです。飲み物も、糖分や酸が含まれるものは虫歯の原因になるため、飲むときは外すのが望ましいでしょう。
➂装着時間が不足しないように管理
マウスピースは歯に継続的な力をかけて動かす仕組みなので、装着時間が短くなると、その力が足りなくなり、歯が予定どおりに動かない可能性があります。その結果、マウスピースの交換が予定より遅れたり、追加の治療が必要になる場合があります。
④装着時間を記録
自分では「ちゃんとつけているつもり」でも、実際には装着時間が足りていないケースもあります。スマホアプリや記録用シートを使って、装着時間を可視化すると、治療のモチベーション維持に役立ちます。
マウスピース矯正では、毎日の装着時間をきちんと守ることが大切です。1日22時間の装着を続けることで、治療が計画通りに進みやすくなると考えられています。
2. インビザライン矯正で装着時間を守らないと起こりえるリスク
インビザラインは「取り外せる自由さ」が特徴ですが、装着時間が不足すると治療の進み方に影響する場合があります。十分な時間が確保できないと、見た目だけでなく、噛み合わせなどの機能面にも影響が出ることがあります。
①歯が計画通りに動きにくくなる
装着時間が短いと、マウスピースが歯にかける力が不足します。これにより歯の移動が遅れ、次のマウスピースに進めず、治療期間が長くなる要因になる場合があります。
➁マウスピースが合わなくなる場合がある
規定時間の装着を守らないと、次のマウスピースがフィットしないことがあります。この場合、治療計画の見直しや、マウスピースの再作成が必要になることもあります。
➂治療結果にムラが出ることがある
装着時間が安定していないと、ある部分の歯はしっかり動いても、他の部分はあまり動かないなど、歯並びが予定通りに整いにくくなることがあります。
④追加治療が必要になるケースもある
予定通りに進まない場合、マウスピースの作り直しや追加治療が必要になる場合があります。これにより通院回数や治療費用が増えるケースもあります。
⑤歯や歯ぐきへの負担が強まることも
無理に次のマウスピースに進むと、歯や歯ぐきに過剰な負担がかかり痛みが強くなったり、炎症が出やすくなることもあります。
毎日の装着時間をおろそかにすると、矯正の成功率が下がるだけでなく、患者様自身の負担も増えてしまいます。治療を予定通りに進めるためには、決められた時間をしっかり守ることが大切です。
3. インビザライン矯正を無理なく続けるためのコツ
インビザライン矯正は毎日の装着時間の確保が治療を進めるうえで重要ですが、生活の中で習慣として定着させるのは意外と難しいと感じることもあります。ここでは、日常に取り入れやすい工夫をご紹介します。
①スケジュールをルーティン化する
日常生活の中で「食事のたびに外す」「歯磨き後はすぐ装着する」といったルールを自分で決めておくと、付け忘れの防止につながります。決まった流れを習慣にすれば、意識しなくても自然と守れるようになります。
➁マウスピースの携帯ケースを持ち歩く
外食時や外出先で外したマウスピースを紛失してしまうのはよくあるトラブルのひとつです。専用の携帯ケースを常に持ち歩くことで、衛生的に保管でき、紛失のリスクも減らせる可能性があります。
➂スマホのリマインダーを活用する
装着時間を記録するスマホアプリやリマインダー機能を使って定期的に通知を受けることで、つけ忘れや再装着のタイミングを意識しやすくなります。こまめに時間を確認できることで、モチベーションの維持にもつながることがあります。
④装着時間を「見える化」する
装着時間を数字で確認できると、「今日はよく頑張った」「昨日は少なかったから今日は気をつけよう」といった振り返りができます。インビザライン専用のアプリや、手帳に記録する方法もあります。
⑤こまめな歯磨きで再装着しやすくする
外出先で歯磨きができないと、再装着を後回しにしてしまうことがあります。携帯用の歯ブラシやマウスウォッシュを持ち歩いて、いつでも歯磨きができる環境を整えておくことが大切です。
毎日の装着は根気がいるものですが、このような工夫をすることで、日常の中で無理なく続けられる可能性があります。
4. 新潟市南区の歯医者 大通り歯科の歯並び・嚙み合わせ改善インビザライン矯正
新潟市南区の歯医者 大通り歯科では、「自然な笑顔と健康的な噛み合わせの両立」を目指して、矯正装置が目立ちにくく取り外し可能なマウスピース矯正「インビザライン矯正」を提供しています。
歯並びは見た目だけでなく、噛み合わせやむし歯・歯周病のリスクにも影響する可能性があります。
大通り歯科では、一人ひとりに合わせたインビザライン矯正計画で、自然な笑顔と健康的な歯並び・噛み合わせを目指します。
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使うため装着中も目立ちにくく、取り外せしができるため、食事や歯磨きを通常通り行うことができることが特徴です。
出っ歯・受け口・すきっ歯・乱ぐい歯・開咬・過蓋咬合・交叉咬合の矯正治療など、幅広い歯並び・嚙み合わせのお悩みに対応しています。
「歯列矯正はしたいけれどワイヤー装置の見た目に抵抗がある」「マウスピース矯正で矯正治療できるのかわからない」そんな疑問やお悩みを抱える方は、新潟市南区の歯医者 大通り歯科へお問い合わせください。
矯正治療を通して理想の笑顔に近づくお手伝いをさせていただきます。
まとめ
インビザライン矯正では、1日22時間の装着を推奨されています。装着時間が不足すると、治療期間の延長や追加治療が必要になることもあります。無理なく続けるためには、日常の中でルールを作ったり、アプリで記録したりと、装着を習慣化する工夫が役立ちます。また、適切な方法で装置を取り扱い、管理することも大切です。
新潟市南区周辺でインビザライン矯正についてお悩みの方は大通り歯科までお問い合わせください。
監修:大通り歯科
院長 渡部 平馬
略歴
平成21年3月新潟大学歯学部 卒業
平成22年3月新潟大学医歯学総合病院臨床研修 修了
平成22年4月新潟県上越市きたしろ歯科診療所 勤務
平成26年3月新潟大学医歯学総合研究科博士課程 修了
平成26年3月新潟大学医歯学総合研究科博士課程 修了
平成27年大通り歯科 開院
平成28年T&Eインプラントコース 修了
平成29年Dr.弘岡 歯周病学コース 修了
平成30年YDO 歯内療法学コース 修了
令和2年PHIJ ベーシックコース 修了
令和3年筒井塾 咬合療法コース 修了
令和4年筒井塾 矯正ベーシックコース 修了
令和5年Myobrace system 導入
姿勢マスター講座 修了
令和6年DABSベーシックコース 修了
DABS小児矯正コース 修了
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